13.02.10 ヤングタンライブ@下北沢モナレコード

昨日は下北沢モナレコードヤングタンのライブでした。

 

演奏リスト

1.principle

2.方々

3.雨上がり(仮)

4.リアリスティック

5.visualism

6.朝日(仮) 

 

ヤングタンのメインボーカルはシンノさんなのですが、少しずつイシカワケイさんメインのボーカル曲も増えています。

この日は実験的に3曲をシンノさん、もう3曲をイシカワケイさんが歌う、という構成にしてみました。

また、一応principleが無料配信しているとはいえ、まだ発表していない新曲を5曲やりました。

 

感想を聞くと「この曲が人気」というわけではなく、評判がバラけていました。色んなタイプの曲を増やそうとしているので、それぞれ成功していると捉えていいのかな。

 

皆さん楽しんでくれたようで良かったです。共演者の皆様、観客の皆様、お越しくださった皆様、ありがとうございました!

 


リアリスティック/YOUNG TONGUE


雨上がり/YOUNG TONGUE


visualism/YOUNG TONGUE

ブランキーの映画「VANISHING POINT」を観た

少し前に、Blankey Jet Cityのドキュメンタリー映画、VANISHING POINTを観に行った。

 

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観客は30代が多かった気がする。上映数が少ないのもあるかもしれないが、満席に近かったように思う。目の前には70代くらいの二人のお婆さんが座っていたのでびっくりした。

このドキュメンタリーは、ブランキーのラストツアーを追っている。

いつその緊張の糸が切れてしまうか分からない、危うく、そしてピリピリとした緊張感に溢れる演奏を続けていたブランキー。ツアーを追っていくことで、ガッチリ決まった時の演奏、息が合わずに崩れてしまう演奏、そしてそれを立て直そうと音で会話し、探る演奏。そんな三人の姿があらわに描かれている。


Blankey Jet City 映画「VANISHING POINT」予告編(劇場版)


僕もブランキーには遠く及ばないものの、バンドマンの端くれとして、「音で会話する」ことは分かる。
ロックバンドというのは、同じ曲を演奏していても、毎回何かが変わる。プロフェッショナルなバンドなら、いつもほぼ同じ演奏ができるだろう。でも、ロックバンドがそうであっては、どこかつまらない。その点ブランキーは、分かりやすすぎるほど、時にポジティブにもネガティブにも、何かが違うことが如実に表れる、とても正直なバンドだった。だから本能という文脈とともによく言及されたんだろう。

この映画では、ベースの照井さんがよく映っていた。人によっては、照井さんは寡黙で地味なベーシストに見えてしまうかもしれない。だが実際にはとても熱い人で、危なげなブランキーの演奏をしっかりと支えている。そして照井さんを見ていれば、ライブの良し悪しが分かる。照井さんがノッていれば、バンドのテンションは最高潮だし、不満そうにしていれば、三人は何かを探っている音になる。だから、このドキュメンタリーでは照井さんを映す場面が多くなる。それによって分かりやすく、バンドが繰り広げる音の会話を観せてくれる。

映画の中では、何度もセッションのシーンが登場した。

ある時から息が合わなくなり、崩れた演奏に苛立ったり、楽屋で一触即発の状態になりながらも、少しずつ音で探り合っていく三人の様子は、スリリングだ。この緊張感こそが、自分の好きだったブランキーだった。

そしてこの映画のクライマックス、音の会話を繰り広げていったブランキーは、解散を目前に最高潮の状態でセッションを始められるようになる。そのセッションを終えた後、それでライブは終了だったはずが、その勢いで赤いタンバリンを演奏し始めてしまった。涙が出た。

思春期をブランキーの音楽と過ごせてよかった。本当に大事な時間だったことを思い出した。

 


BLANKEY JET CITY - 赤いタンバリン 1999.12.21

12/01/21 ライブ@下北沢モナレコード

ヤングタンのベースのタカノです。


先日は下北沢モナレコードヤングタンのライブがありました。
お越し下さった皆さん、ありがとうございました。
モナレコードの皆さん、あの日一緒にモナレコードのステージに立つことになった他バンドの皆さん、その観客の皆さんもありがとうございました。
ヤングタンは、ブランクが空いてしまい、大体1年半ぶりくらいのライブになってしまいました。

モナレコードは、半分カフェのようなライブハウスで、座席があります。ご飯食べながらライブが見れるので、楽でいいですね。

mona records 下北沢のライヴスペース&おんがく食堂。日本の良質インディーズCDもいっぱい。


僕はいつもライブの前は非常に緊張しております。まーゲロゲロと気持ち悪くなります。
「いや、全然緊張しないです。でもライブに出る瞬間にパッと切り替わるんですよー」と言えるようなロックスターになってみたいもんです。
そういえばフジコ・ヘミングが、ステージに出ていく気持ちを「地獄への行く時のよう」と例えていました。
まだまだフジコ・ヘミングのような、ギリギリのところに辿りつけていませんが、そういう気持ちは分かります。



今回は、久しぶりのライブという上に、初めて披露する曲を3曲演奏したので、さらに緊張しました。
初めての曲というのは冒険です。「このアレンジでいいのかなーいいと思うんだけどなあ」なんて迷いも持ちつつ、演奏するのです。
やるかやらないか悩んだのですが、人前で演奏することで「そうか、これはこういう風にするべきか」と見えてくるものがあります。
ライブ直前の練習までアレンジを詰めておりました。なのでどうなるかと思いましたが、掴んだ気がします。やっぱり披露しておいてよかった。
後でライブ映像を見返してみたら、結構良いライブになってました。
演奏も思ったよりちゃんとしてましたし、なんといっても「よく分からないけどこの人達は何か伝えたいことがあるぞ」感がありました。


さて、セットリストです。


1.priciple
2.ライドオンサウンド
3.hike(新曲)
4.新曲
5.新曲
6.フォークロア


そういえば今回のライブでは、開始直前にベースの弦が切れてしまい、近くのスタジオまで走って買いに行きすぐに張り替えるという恐ろしいことがおきました。でもそんなトラブルは乗り越え、なんてことはなく演奏できたので、これは今年はいい年になるぜ!

というわけで、今年は新曲も作りつつ、もう少しライブをやっていこうと思います。

今年観た映画ベスト10

ヤングタンのベースのタカノです。

もう、2011年も終わります。今年はヤングタンのライブはできませんでした。
でも、来年1月21日(土)、久しぶりに下北沢モナレコードでライブをやることになりました。
今年作っていた新しい曲を演奏することになりそうです。楽しみだなあ。


さて、今年の振り返りに替えて、今年公開された映画のマイベスト10を書きたいと思います。



10.アンチクライスト
ラース・フォントリアー監督大好きです。
この作品では、監督はますます病んでいった様子がうかがえます。ものすごく不快な映像を圧倒されるほど美しい映像で見せてくれるので、見ているほうはどんな気持ちになればいいというのか!本当に性格が悪い監督です。
とりあえず、映画館で観て体中が痛くてしょうがないシーンばっかりだった。


9.リアルスティール
いろいろと回収していないところはあるにせよ、大作だからこそ見せられる、ロボットアクション、スポーツ、
父と子の愛、つまり興奮から感動までまんべんなく提供してくれる面白い映画でした。


8.ステキな金縛り
いつもの三谷幸喜クオリティ。たくさん笑ってたくさん泣ける、映画と人生が好きになるような映画。


7.白いリボン
ミヒャエル・ハネケ監督も大好きです。
正確には、昨年末の映画か。観終わった後はさっぱりわけわかめでした。ただ、「あれはこういうことだったのか」と腑に落ちるた時、吐きそうになるくらい人間が恐ろしくなる。
映画の中で、わかりやすく語っていない分、わかった時の衝撃がすさまじい。
ハネケの「白いリボン」観ました - youngtonguebass(ヤングタンのベース)の日記



6.「ライブ“アイム・ウィズ・ユー”in シアター」
レッチリの映画です。最高でした。
最初の1,2曲は、ジョンフルシアンテが抜けたレッチリは終わった。。。と思わせる、微妙なライブでした。みんなおじいちゃんになってしまったなあ、と思っていた。ら、ノッてくるに従い、どんどん若返っていくメンバー。
手に汗をかきながら見ました。最高にかっこよかった。


5.孫文の義士団
ジャッキー・チェンは衰えてしまいましたが、香港にはまだドニ・ーイェンというスーパーアクションスターがいます。
今年はドニー祭りでした。イップマンが計2作、日本未公開だった導火線、その他にも計5作公開されていたと記憶しています。
この作品は、ドニーが最も苦戦していた戦いが描かれていました。


4.ブラックスワン
ダーレン・アロノフスキー監督も大好きです。表現する人の孤独、深淵とのギリギリ感が描かれていて面白かったです。


3.ソーシャルネットワーク
ディヴッド・フィンチャー監督も大好物です。前に別ブログで感想を書きましたね。
映画「ソーシャルネットワーク」観てきました - mtakanoの日記



2.塔の上のラプンツェル
ディズニー映画ってこんなに面白いのか!と気づかせてもらいました。それまではただの食わず嫌いで見ていなかったのですが。。。
この映画で描かれている、世界の映像があまりに美しくて涙が出てしまいました。



1.英国王のスピーチ
映画館でボロ泣きしてしまいました。映画っぽい良い映画を観ました。この映画を観たのが、震災の数日後で、映画でも見ないと気分的にどうしようもなかった時でした。
そのタイミングで見たので、結構心が弱っていて、観終わった後しばらく立てないくらい、心を打たれていました。
自分の弱い心を克服してスピーチに向かうジョン王の姿、そしてその必死のスピーチに耳を傾ける英国民。素晴らしい映画でした。



全体的に、震災の影響で暗い映画より、最終的にハッピーエンドになるエンターテイメント作品を求めていたように思います。
映画があってよかった。来年も、たくさんよい映画を見られる良い年にしたいですね。

去年のレコ発ライブの映像をYouTubeにアップしました

ヤングタンのベースのタカノです。
ご無沙汰しておりますが、皆さんお元気でしょうか私もヤングタンも元気です。良かった!いいね!


ヤングタンはただ今鋭意新曲作成中です。何曲か出来上がっており、近いうちにライブで披露できるかも。


さて、レコ発ライブから、もう1年以上が経過しました。
そして今さら、その時のライブ映像をYouTubeにアップしました。


よりによって1曲目のフォークロア。「今日はレコ発ライブ、オレたちにとて外せない日。。。!」と勢い込んで
緊張して外しまくっている様子が見られます。本当に恥ずかしい。
気づけばヤングタンの演奏シーンは全然世に出回っていないので、これがデフォルトのイメージになってしまうのではと思うと、
公開もためらわれるところではありますが、せっかくだからオレはこの映像を公開する方を選ぶぜ!

P+M Magazine 04にヤングタンの新曲

ヤングタンのベースのタカノです。


年末あたりからTwitterでレコーディングしている事をTweetしていましたが、そのレコーディングした曲がリリースされました。


僕らが所属するabcdefg recordがP+M MagazineというMP3つきの無料の電子書籍を発刊しており、そちらのコンピレーションに参加させていただきました。iPadiPhoneでも読めます。



ボーナストラック含めて12曲入り。国内外折り混ぜて、すごくいい曲ばかりが詰まってます。ホントに。ヤングタンの曲が完成したときは超名曲だと思ったけど、どのバンドもクオリティ高くてビビった。


で、ヤングタンの曲は11曲目に入ってます。principleという曲です。ソラトネのレコ発ライブでも披露してましたし、スタジオで演奏し始めてから1年くらいは経ってるんじゃないかな。ただ、その1年の中でかなり試行錯誤してこの形になりました(超テンポが早いバージョンとか、ドラムが雷のように鳴っているバージョンなんかもあったな。。。)。


今の季節に合う、優しい曲に仕上がったと思います。でも同時に強さもある。レコーディングはソラトネと同じく、スタジオ一発録りでやりました。僕は曲に勢いを出すために立って弾いてました。一発録りだと丁寧さが若干失われる所はありますが、その分だけ強さや手触り感、人間味などが加わります。2番以降のエモーショナルさなんか、一発録りでなければ出なかっただろうなあ。


今回、ソラトネと違うのは、一発録りしたレコーディングスタジオのエンジニア堀さんにミックスをお手伝いして頂いた所です。ミックスのタイミングで、「このパートのギターをもう少し大きく」とか、「ボーカルの声の響きにこんなエフェクトを」とか成形するのです。「このボーカルの音程のピッチがずれているので正しく聞こえるようにここの音だけをいじって(ry」みたいな技も、実は出来ちゃったりするんです、すごいねミックスって。


一発録りとはいえ音がキレイに分離して聴こえるようにマイクを調節したり、ヤングタンのメンバーが「あ、ピッキングミスした!最初から録音やりなおし!」(一発録りなんで、誰かが間違えると始めから全てがやり直しになります)を繰り返すのにも不平不満も言わずに録音のお手伝いをしてくれたのが、エンジニアの堀さんです。そんなレコーディングの様子を見守ってくれた方に、曲完成と同時にミックスまでお願いしました。


結果、ソラトネのロックなテイストとはまた違った手触りの曲になりました。歌詞もいいですしねー。シンノさんが歌入れをしているとき、僕はレコーディングブースで泣きました。


という訳で、ヤングタンの自信作になりました。無料ですし、ぜひたくさんの人に聴いて欲しいです!ヤングタンのことばっかり書きましたが、コンピ通して、とてもいい作品です。

ダウンロードはこちらのページから
P+M magazine (Free PDFzine + MP3 compilation)

ハネケの「白いリボン」観ました

ヤングタンのベースのタカノです。


ものすごくお久しぶりの更新になってしまいました。思い返してみれば、今年はヤングタンの2nd Full Album「ソラトネ」がついに発売、そして下北沢ベースメントバーでのレコ発ライブ、と大事な年でした。でも遠い過去のような出来事です。


ブログの更新をサボっておりましたが、ヤングタンの活動はサボっておりません。現在曲作り中です。もっとキャッチーで、もっとバンド感のある、かっこいい曲を作成するために練習中です。みなさん、お楽しみに。ある程度揃ったら、またライブやります!そしてライブよりも近いうちに、新曲の一部は何らかの形で発表できるかも(予定は未定)。


さて、昨日はミヒャエル・ハネケの「白いリボン」を観に行ってきました。年末の映画館はガラガラで「この映画館はオレのものだ」くらいに独占できるから好きなのですが、「白いリボン」はわりと混んでいました。新宿だからか人気があるのかどちらなのか。


そして映画はとても凄かったです。さすがハネケ。「ファニーゲーム」「ピアニスト」の監督だけあって、日常では隠されている人間の一面を、腰が抜けるような形で突きつけてきます。

舞台はナチスが台頭する、大戦前のドイツのある閉じられた村。そこで起きる、ちょっとした事件の話を、美しいモノクロの映像で映します。


で、最後まで大した事は何も起きません。ただ、後から考えると心からゾッとします。


穏やかそうに見える村の生活、その裏では復讐や報復、猥雑、暴力、偽善が見え隠れしています。その一方で、ナチスの腕章を暗示するように、子どもの腕には純潔さを守る「白いリボン」が巻かれています。この子供たちの目付き、行動がやけに不可解で怖い。思い返してみれば、彼らがいずれナチスになるという暗示のようです。まさに恐るべき子供たち


映画自体は2時間半、大した盛り上がりも無く村の様子が描かれます。なので退屈って言えば退屈。でも裏にある意図に気づくと、2時間半くらいかけなければ、このモヤモヤとした恐ろしさは語れなかった、と思います。年末に腰が抜けるものを見て、考えさせられてしまいました。


あと、関係ないけど新宿武蔵野館で、ドニー・イェン主演のイップ・マンが公開されます。5000人の動員があれば、日本未公開のイップ・マン序章が公開されるらしいです。皆さん、観に行きましょう!サモ・ハン・キンポーも出てるよ。ちなみにイップ・マンはブルース・リーの師匠です。序章が公開されるためにも、ドニー・イェンとこの映画の凄さを伝える宣伝ブログは近いうちに書くことにします!でもよければ、ちょっとこの予告編を見てください。動きのキレがハンパない。

というわけで、来年はもうちょっとブログを更新しよう!
それでは皆さん、良いお年を!