ヤングタンのレコ発ライブレポート
ヤングタンのベースのタカノです。
昨日はヤングタンのレコ発ライブでした。とても評判が良かった。そして楽しかったです。小学生のような感想だ。
まずはセットリスト。
- フォークロア
- ライドオンサウンド
- 2-234+1
- ストロベリーシロップアンドソルト
- 方々
- SON
- カンダタ
- シソウミライ
- ショートホープ
- 新曲
アンコール
- インフルエンサー
- today
2ndアルバム、ソラトネの曲を中心に、懐かしい曲も折り混ぜてのセットリストです。あとで「何であの曲やらなかったんだ」という声もあり、もうちょっとソラトネの曲をやっても良かったのかと思いました。まあそれは次のライブをお楽しみに。僕らにとっても節目のような大事なライブだったので、つい思い入れのある昔の曲も演奏したくなったのです。
全体的なイベントとしても素晴らしいものになりました。誰も書かないなら僕が書く!という事で、イベントのレポートを自ら書きたいと思います。
まず1番目のTheFractures。カッコいい3ピースのロックバンド。ギャラガー声が心地いい。そして3ピースだからこそ出来る骨太でエモーショナルなピリピリした感じが、ダイレクトに伝わってくるサウンドでした。ライブ後にお話したのですが、よくある「ライブはノリだよノリ」みたいな思考停止したバンドではなく、ライブで最高潮の状態を作るにはどうすれば良いか?を日々考えているクレヴァーな方たちでした。カッコ良かったので、僕とギターのケイさんはCDを買ってしまった。
2番目のPANDA1/2。ベースはイトケンさん、ドラムは元ハイロウズの大島さんなど、錚々たるサポートミュージシャンの皆さんによる演奏。超上手い。リハで聞いていて僕らがかけられたプレッシャーはハンパでない。そしてテクニックもさることながら、素晴らしいのは曲とヴォーカルのM!nam!(みなみ)さんの存在感です。もっと超POPなライブを想像していたのですが、ギターの弾き語りで「あの時代は、なんだったのか」と静かに歌が始まったことで、PANDA1/2のPOPでノスタルジックで真摯な世界観がバーンと広がりました。M!nam!(みなみ)さんは凄く気さくな方でしたが、ライブでは雰囲気が変わりました。ライブでの人格って大事だなー、と今更勉強になりました。
そんなとんでもないカッコ良いバンドに続いて、ヤングタンがトリをつとめます。レコ発って事も含めてめちゃくちゃ緊張してましたが、途中で「こんなカッコ良いバンドが出てくれて、素晴らしいヤングタンのレコ発イベントにしてくれているのだ」と思い至り、すげえ前向きになることが出来ました。
自分のライブはよく分からないので、レポートはどう書いたら良いのかよく分かりませんが、みんな褒めてくれました。レーベルのオニマガ社長のブログにも写真なんかがアップされているので、こーんな感じという一旦は伝わるかと。
幾つか自分のエピソードだけ書かせていただくと
- 初めてヤングタンでMCやった。グダグダな感じで笑いが取れた(笑われた)
- いつもはメガネを外してライブやってるのに、間違えてメガネを掛けたまま登場してしまった。しばらく「今日は客席がよく見えるぜ。テンション上って瞳孔開いてんのかオレ」と勘違いしてた。演奏し始めたらメガネはずれそうになるは汗がレンズにつくわで腹がたったので2曲目で外した
- アンコールの拍手が消えそうに聞こえたので、ビビってすぐ出て行った
- いろんな人にベースをほめられた
という感じでした。
ライブ後は、ベースメントバーで軽く打ち上げた後、知り合いの打ち上げに合流。TKGの流儀とOh!myコンブネタで盛り上がりました。年がバレルな。
という訳で、とても楽しい一日でした。いいライブ、イベントになったと、皆楽しんでもらえたと思います。あれだけライブ後にCD売れたのは、やっぱ良かったって事なんだろうなー。来てくださった皆さん、参加してくださったバンドの皆さん、ベースメントバーの皆さん、そして関係者の皆さん、本当にどうもありがとうございました!これからもっと良い曲作って良いライブやってお返しします。課題も見えた。自分がもっと自分らしくベースを弾く方法、次のステージもうっすらと見えてきました。
次のヤングタンのライブは、9月か10月かな。お楽しみに!
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- メディア: CD
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いよいよ明日、ヤングタンのレコ発ライブ!
ヤングタンのベースのタカノです。
久しぶりにブログを書きました。久しぶりに書いたっていう日がレコ発前日というとヤル気があるのか、遠くの地で開催されているフジロックに心が持ってかれてるんじゃないかという話ですが、むちゃくちゃあります。というよりヤル気がありすぎでヤバい。もう今ライブしたいよ!
でも本当に真面目にヤル気です。何人もの方達が「観にいくよ!」と言ってくれているので、その期待に答える、答える以上のものをお見せしなければならない、と緊張しているのが本音です。
いつも悩むのはどんなライブが良いライブなんだろう、という事です。こんな事も悩むもんです。プロだって悩んでいるのは、ライブ見ていれば分かります。笑いを取れば良いのか、手拍子を誘えば良いのか、狂った感じにすればいいのか、はたまたクールな感じか、それともしっかりと演奏することだけに集中すれば良いのか。エレカシだってミッシェルだってブランキーだって、ビートルズだってレッチリだってニール・ヤングだって、その歴史の中で見せ方を変えていきました。oasisだけが大体ふてぶてしいまま終わった。
「自分たちが何を表現したいのか、それをしっかりと見せればいいんだよ」という事でしょうか。でもそんなに単純ではありません。音楽って、しかもライブってエンターテイメントと表現追求の間のどちらにも在るものです。そして僕はエンターテイメントに徹した楽しいライブも、表現の追求に徹した緊張感でピリピリしたライブもどちらも好きです。どっちかに突き抜ければ良いのですが、そんなバンド中々いません。大体みんな悩みます。
こんな事をレコ発ライブ前日まで悩んでいて、結論としては「ヤングタンはグッドメロディーなバンドなので、それをしっかりと表現しつつ、エモーショナルな生のライブ感を発熱させていこう」といういつも通りな話です。悩んでいる方が人間らしくていいじゃないか。という訳で、そんな悩みっぷりを明日見に来てくれたらいいですよ!
young tongue “ソラトネ” release party! 07/31 sat 下北沢BASEMENTBAR ●OPEN 18:30 / START 19:00 ●ADV 2000 / DOOR 2300 (+1D) ●live : young tongue、PANDA 1/2、The Fractures
ギターのケイさんのブログでもお知らせしておりますが、出演を予定していたスクラフィーのボーカル風澤くんが、体調不良のため緊急入院されたそうで、出演がキャンセルになりました。
そのため、オープン時間とスタート時間が上記のように変更になりました。
そういう訳でヤングタンは2倍頑張ります!出演者の皆様、来てくださる皆様、楽しい夜にしましょう!花火大会は隅田川以外に参加すればいいんだよ!
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ソラトネの曲解説その2
ヤングタンのベースのタカノです。
今日は「ソラトネ」の解説第2回です。では早速。
- マーチ
これも、ギターのケイさん、ドラムのミヤくん、僕の三人で演奏を作った曲に、シンノさんが歌メロを乗せてくれて出来た曲。危うくインストになり、「インスト2曲は多いなー」と保留になりそうだったが、シンノさんが歌メロをつけたので見事収録になりました。
マーチって曲は、マーチング的なドラムロールで始まるからというそれだけです。ただ、このドラムロール自体、ケイさんが曲のイメージを伝えた結果ついたものです。「おもちゃの兵隊がマーチングしている感じ」だったかな。それが歌詞にも反映されてますね。
他にドラムの聞き所は、やっぱり2番に入った所で基本のフレーズが変わる所です。ミヤくんぽいドラムで良いです。
そもそもバックの3人から作っていった曲なので、それぞれ展開を工夫してます。Bメロとサビが、基本FとEの2コードなので、どうやって展開を変更させるか、という事を考えながらベースラインを作りました。そしたら2コードで全然違うフレーズが4パターン出来た。すげえだろう。と、自慢げには言ってみましたが、こういうのって「アイツがこんな演奏しているからオレはこう弾こう」と皆で演奏しながら作った結果です。
- fly me to the moon
これは本当に演奏するのが大変。聴いていて、テンポが速くなる所はハラハラする(笑)一発録りならではの緊張感があるなー。Humming.レコ発でも演奏した、結構昔からある曲。でも、未だに演奏は大変。
この曲のフレーズをケイさんが弾き始めたとき、ちょうどプラネテスのアニメが放映されていて、そんなイメージも加わっていて、「fly me to the moon」に。確かプラネテスに、月で生まれた少女の話があったような。エヴァやジャズの曲からこのタイトルになった訳ではないです。
実は昔はサビ?のような箇所でケイさんが歌を入れていました。
Cメロの展開がガラっと変わるパートが出来て、曲が一気に締まった。
自分のイメージではモグワイをヤングタン風に演奏した感じです。
- 白い旗に白い手
これはHumming.を作り終わってから、最初に出来た曲。だから昔のabcdefgレコードから出たintroというWEBマガジンにも別バージョンが収録されています。
凄くエモーショナルな曲だなー。間と最後に3拍子が来る展開に、迷走している過去が見え隠れしながら、うまくまとまって仕上がったと思います。この頃「このパートは少しゆっくり!」「ブレイクは拍子を少しずらして!」とか、全員で一緒に演奏しようとするクオリティをもっと上げようとピリピリしていて、若干ヤングタン内での色々な緊張が高まったときでした(笑)でも、結果演奏力が上がったので良かったんじゃないでしょうか。今はリラックスしてやっている平和な状態です。ダラッとしているとも言われる。
という訳で、あと残り4曲、またの機会にご紹介しまーす。
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ソラトネの曲解説その1
ヤングタンのベースのタカノです。
今回から「ソラトネ」の全曲解説を始めようかなーと思います。既に持っている方は、これを読んでもらえれば曲の新たな一面が見れて面白いんじゃないかと。
ただホームページにもバンドメンバーのインタビューが載っているので、それとは別の観点から書かなければ。こちらでは特に演奏という観点から書こうと思います。僕はベースなので、「何を考えてベースを弾いたのか?」ということも書きます。あと、メンバーを誉める発言が随所に出てきて気持ち悪いかもしれないけど、そいつは我慢してもらうしかないな。
- ストロベリーシロップアンドソルト
アルバム収録用の曲が9曲出来上がっていて、「じゃあ足りないピースは何か」というところから、キメの多い速い曲をやろう、という事で出来上がった曲。でも実は最初はもうちょっとまろやかな曲でした(どんなやねん)。でも何か一味足りないと思ってたら、ケイさんがフーファイターズのようなギターを弾き、急にテンポも上がってロックな曲に変わっていってこうなりました。
演奏だけだとかなりロックで、これまでのヤングタンぽくないと思われそうな曲だけど、歌詞にストロベリーシロップアンドソルト、という青い切ない感じのフレーズが出てきて、そのギャップで途端にヤングタンらしくなる。
この曲のキメ(Bメロやギターソロ前などで出てくる箇所のこと)はよく聴くと、全部違う音の回しでやってます。
あとベースは、どうすればサビでより疾走感が出るかを考えながら弾いてます。Aメロでは少し重く、キメの部分もシャープにガッガッと弾く事でサビとのギャップを出そうと。最後のサビのフレーズでベースのフレーズをオクターブ高く弾いたら、ミヤくんがそれに合わせたドラムのフレーズを入れてくれた。
- ライドオンサウンド
これはギターのケイさん、ドラムのミヤくん、僕の三人で演奏を作った曲に、シンノさんが歌メロを乗せてくれて出来た。ケイさんがリズムギターを弾いてます。ケイさんのテレキャスギターや音作りが、一弦一弦を鳴らすようにしていて、その音によって出来上がるリズムの感じも含め、グルーブがある曲。グルーブというと何のことか分からないと思いますが、リズムがある曲を爆音でかけると腰で聴く感じになるんですね。頭の中では円をグルグル回すイメージで弾いてます。この曲は演奏していてとても楽しい曲です。実はライブで演奏しても、評判の良い曲は他の曲に集中してしまっていたのを残念に思ってたんですが、この間のライブではこの曲の人気が高かったので嬉しかったです。多分、これはノリが大事な曲なので、その時のバンドの状態がダイレクトに反映されるんではないか。
シンノさんのギターがAメロ途中から重なってきて、Bメロでは白玉でバーンと伸ばす所がこの曲の緩急になっていると思います。AメロのAll for today、の語感が好き。何となくミヤくんも気にいってるように見える。ベースはBメロのフレーズが頭に浮かんだとき、これはすごいと自画自賛していました。
- 方々
これも三人で作りました。で、そのままケイさんが歌った方が似合うんじゃねえか?という話になり、ケイさんが歌ってます。
まずAメロとBメロのギターのフレーズがあり、これをイントロも含めて何とか違った展開にしなければ、と思ってベースのフレーズを作っていきました。なので結構リズムに凝ってます。ベースのフレーズを考える時、ケイさんに曲のイメージを聴いたら、夜の山の中の真っ暗な中、遠くに光がかすかに見える寂しい感じ、と言ってたので、そんな風に弾いた。ミヤくんはその中を電車が走っている感じもするぞ、と言ってサビのドラムを叩いています。だからか、結構情景的な曲になったと思います。これもBメロのベースが出来たとき、すげーと思いました(笑)。あのベースのメロディーを弾くのが大事な曲だと思って、オンコード(ギターのコードとベースのコードのルート音が違う、という意味ですが日本語に聴こえないなー)で弾いています。
まあこんな感じで、あと2回ほど続きます。しばらくお付き合いくださいませー。
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BRITISH ANTHEMS観に行った
ヤングタンのベースのタカノです。
今日は新木場STUDIO COASTに、ブリティッシュアンセムというイベントを観に行ってきました。UKバンドが集まって対バンするというイベントです。
有名どころだと、ステレオフォニックスやトライセラトップスが出てました。こういうイベントだと、時に全然知らないバンドとの幸福な出会いがあります。
今回、これはいいぜーと思ったのはSWANTON BOMBSというバンドです。バンドというか、ギターボーカルとドラムの2人組です。
Youtubeに幾つか動画が上がってますが、今日のライブの良さがあんまり伝わるものではありませんでした。ちょっと酔っ払ったテンションだったためか、ギターのフレーズに勢いがありすぎたり、歌が妙にがなったりしている所がはみ出し者っぽくて良かった。2人のコンビネーションも良い具合だった!でも売れねえだろうなー。個人的にはこのバンドが今日一番カッコ良かったんだけど。
楽しかったのは、プライマルのマニがDJやってたんだけど、ローゼスやオアシス、プライマル、プロディジーやラーズなど、「オマエラ日本人、コレ大好キダロ?」という実も蓋も無い選曲が一番盛り上がってた。さすがマニ。マニアックな曲をかけるのも良いんだけど、やっぱりoasisのRock'nRollStarが流れたら、みんな当然のように盛り上がってしまうw
あとは、ステレオフォニックスのライブで、目の前の兄ちゃんが1曲1曲をとても楽しそうに踊っているのを見て、「あー本当にこのバンドのこの曲を愛しているんだなー」というのが伝わってきて、こっちも幸せな気分になった。
しかし新木場には相変わらず何にも無い。ご飯屋さん作ったら絶対儲かるよ。そういう場所が世の中意外と多いなー。
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ホームページリニューアルしました!
ヤングタンのベースのタカノです。
ヤングタンのサイトをリニューアルしました!スゲー爽やかになってます!ソラトネのインタビューも載ってます。
http://youngtongue.jp/
お手伝いいただきました皆さん、本当にありがとうございました!またこちらのブログでもソラトネの曲説明なんかを続けていきたいと思います。
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