ハネケの「白いリボン」観ました

ヤングタンのベースのタカノです。


ものすごくお久しぶりの更新になってしまいました。思い返してみれば、今年はヤングタンの2nd Full Album「ソラトネ」がついに発売、そして下北沢ベースメントバーでのレコ発ライブ、と大事な年でした。でも遠い過去のような出来事です。


ブログの更新をサボっておりましたが、ヤングタンの活動はサボっておりません。現在曲作り中です。もっとキャッチーで、もっとバンド感のある、かっこいい曲を作成するために練習中です。みなさん、お楽しみに。ある程度揃ったら、またライブやります!そしてライブよりも近いうちに、新曲の一部は何らかの形で発表できるかも(予定は未定)。


さて、昨日はミヒャエル・ハネケの「白いリボン」を観に行ってきました。年末の映画館はガラガラで「この映画館はオレのものだ」くらいに独占できるから好きなのですが、「白いリボン」はわりと混んでいました。新宿だからか人気があるのかどちらなのか。


そして映画はとても凄かったです。さすがハネケ。「ファニーゲーム」「ピアニスト」の監督だけあって、日常では隠されている人間の一面を、腰が抜けるような形で突きつけてきます。

舞台はナチスが台頭する、大戦前のドイツのある閉じられた村。そこで起きる、ちょっとした事件の話を、美しいモノクロの映像で映します。


で、最後まで大した事は何も起きません。ただ、後から考えると心からゾッとします。


穏やかそうに見える村の生活、その裏では復讐や報復、猥雑、暴力、偽善が見え隠れしています。その一方で、ナチスの腕章を暗示するように、子どもの腕には純潔さを守る「白いリボン」が巻かれています。この子供たちの目付き、行動がやけに不可解で怖い。思い返してみれば、彼らがいずれナチスになるという暗示のようです。まさに恐るべき子供たち


映画自体は2時間半、大した盛り上がりも無く村の様子が描かれます。なので退屈って言えば退屈。でも裏にある意図に気づくと、2時間半くらいかけなければ、このモヤモヤとした恐ろしさは語れなかった、と思います。年末に腰が抜けるものを見て、考えさせられてしまいました。


あと、関係ないけど新宿武蔵野館で、ドニー・イェン主演のイップ・マンが公開されます。5000人の動員があれば、日本未公開のイップ・マン序章が公開されるらしいです。皆さん、観に行きましょう!サモ・ハン・キンポーも出てるよ。ちなみにイップ・マンはブルース・リーの師匠です。序章が公開されるためにも、ドニー・イェンとこの映画の凄さを伝える宣伝ブログは近いうちに書くことにします!でもよければ、ちょっとこの予告編を見てください。動きのキレがハンパない。

というわけで、来年はもうちょっとブログを更新しよう!
それでは皆さん、良いお年を!