チェイサー。チョコレート・ファイター

ヤングタンのベースのタカノです。
今日は新宿の映画館をハシゴしました。

観たのは韓国映画の「チェイサー」とタイ映画の「チョコレート・ファイター」です。



「チェイサー」は「オールドボーイ」のキムユンソクが主演の、

連続殺人事件を題材にしたサスペンスものです。



キムユンソクは作品によって雰囲気が大きく変わるので、

最初っから登場しているのにも関わらずしばらく気づかなかった。



でも、「オールドボーイ」が凄すぎたので、あまりに期待し過ぎました。

まあ監督もテーマも別だしね…。

「オールドボーイ」を忘れてしまえば十分に凄い映画です。



重苦しいサスペンスです。ある意味で連続殺人にありがちな脚本とも言えます。

ミステリーやコンゲーム、母子愛、人間性の回復など、

色々な要素がありますが、どれも際立ってないです。

ただ、出演する俳優の演技が素晴らしく、非常に臨場感があります。

この緊迫した臨場感が肝なんでしょうか。

場面場面で、「その時誰が何をやっていたか」「その時点ではどういった心情だったか」

がちゃんと描かれています。



観終わった後、爽快感とか感動ではなく、徒労感が残ります。

重い映画ですから…。





そして「チョコレートファイター」は「マッハ!!!!!!」を撮ったスタッフによる

映画、と言えば分かる人には分かります。



ジャッキーチェンの動きが鈍くなり、

ジェットリーもパッとしない映画に出続ける今、

我々が期待するのはドニーイェンとトニージャーと、

この「チョコレートファイター」主演のジージャーしかいません。



意味が分からない方は、貼り付けたyoutubeの動画をぜひ見て下さい。

驚きます。ある意味「チェイサー」より痛いです。

前半から中盤は正直かったるいのですが、後半は凄いです。

でもこのかったるい部分も、やっぱり大事な映画です。



そういえば、この映画には阿部寛も出演し、殺陣を披露してくれてます。

無意味にケツもさらします。

最初のナレーションも、映画に深みを与えるフリして、その後あんまり

意味をなさないのですが、とりあえず渋いのでOKです。



この映画を観ると、何だかスタイリッシュな飛び膝蹴りが

出来そうな気がするのですが、それはやっぱり気のせいでしかなく、

結果膝を擦り剥いて泣いた私のような羽目になるので皆やめておきましょう。