八丈島(後編)


ヤングタンのベースのタカノです。
八丈島一人旅の続きです。


そういえばギターのケイさんも先日八丈島に行ってました。
その影響だ!悪いか!


さて前編では、過酷な山登りとデジカメバッテリーという

トラブルに見舞われました。



その後、八丈島には台風上陸という事態に至ります。

まあ言っちゃえば外は嵐です。

旅に訪れたのですが、観光もままなりません。



そして帰ろうと思ってた日は飛行機が欠航しました。

大変だったのは、暴風雨の中を飛行場に原付で向かったことです。

別の便に振り替えなきゃならんからね。

雨って痛いものだって事が分かった。

あと、向かい風も結構痛い。



そういう訳で、延泊して翌日帰りました。



…と、ここまで書くと、不幸が続いた旅のようですが、

とても楽しい旅でした!



あんまり外で活動できない分は、ホテルで本を読んで過ごしました。

三島由紀夫の「潮騒」と太宰治の「パンドラの箱」と上橋菜穂子の「獣の奏者」を

読み終わりました。あと、全然やってなかったドラクエ9もやりました。

都会から離れて、海の音なんかを聞きながらのんびり本を読む、

というのは、かなりの贅沢だと思います。



太宰の「パンドラの箱」に収められた、青年の希望と純粋さがテーマの

「正義と微笑」という中篇を読み終わって、ホテルのベランダから

外を見上げたら、空は写真のような夕焼けでした。



僕が旅の中で楽しみにしている一つが、宿泊先で読む本です。

読んだ本が、旅の中で観た綺麗な風景と混ざり、自分の中で

離れがたい記憶になります。

そういう一つ一つが自分の大事な物になります。



今回も、大変な事もありましたが、本を読み終わって

この夕焼けを観た時、全てを取り返したと思いました。

良い旅でした。

惜しむらくは、デジカメ…。