2009年に観た映画のベスト10

ヤングタンのベースのタカノです。

ありがちですが、年末の振り返りの意味も込めて、
僕が2009年に観た映画のベスト10を書いておきたいと思います。

多分映画館、自宅でのDVD併せて150本くらい
観たんじゃないかと思います。
それより多いか少ないかは良く分かりません。

なので、2009年公開の映画をたくさん観ているわけではなく、
あくまでも自分が観た中でのベスト10という事をご了承くださいませ。

第10位 This Is It

エジソンとかグラハムベルとか、偉人というのは
うさんくさい物語の中だけに登場するものだと思っていました。
が、マイケルジャクソンは正しく偉人でした。

「本来このようなライブが行われるはずだった!」という触れ込みの映画ですが、
どちらかというとマイケルの音楽や生き方、愛への姿勢が描かれた映画だと思います。
本当に素晴らしい人でした。
くだらない中傷ばかりが流れてしまっていたことが悔やまれます。

もう一つ悔しいのが、この映画がリハーサルだという事です。
マイケルは集団でダンスしていても、「明らかにあれがマイケルだ!」と
分かるオーラを放っていました。
この映画ではそこまで感じませんでした。
もう一度ライブで120%の力を発揮して、僕たちをノックアウトして欲しかった。
動画は、This is itとは関係なく、僕が一番好きなsmooth criminalのPVです。
そんなこと言いながらブルーレイのDVDは予約しました。


第9位 アバター

映画館で、3Dで観た方が良いと思います。
映画は体験だ、と感じられます。

内容はラピュタもののけ姫攻殻機動隊、FFシリーズなどの
良い所取りです。そりゃ面白くなります。

多分、映画史において、3Dを一般に認知させた作品であり、
かつ最初に3Dの特性を活かしきった映画として歴史に残るのではないでしょうか。

これまでの3D映画は大体CGアニメでしたが、
初めてCG+実写で公開されたので、現実ではありえないCGの
風景を体験する事が出来ます。
とにかく舞台となる星が美しいです。

第8位 チェンジリング

クリントイーストウッド監督の映画は本当に重いです。
ちょっと長い映画ですが、長くしなければ伝えられない重厚さがあります。
映画らしい映画を堪能したなー、と思います。

そしてアンジェリーナジョリーの、子を想う母親の演技が素晴らしすぎて、
胸を打ちます。



第7位 エグザイル

ジョニートー監督。
この監督が撮る映画は本当に絵面がカッコイイ。斬新。
特に、こういうギャング映画は本当にカッコイイ。

「ミッション」という初期の名作があり、そちらとストーリーは
全く関係ありませんが、主人公が独特の友情と絆に結ばれた5人組、
というシチュエーションが同じくしています。


第6位 空気人形

ぺドゥナかわいい。そしてせつな過ぎる映画。
ダッチワイフが心を持ってしまい、そして人間の男に恋をする、
という内容ならハズれるわけないです。

一時期この映画の原作となる業田良家のマンガにはまっていたのですが、
原作の素晴らしさを活かしきっていました。

ストーリーはもちろんですが、築地あたりの少しずつ失われていく
東京の下町の風景を舞台にしていて、これがまた悲しいです。
あと、音楽も素晴らしかったです。


第5位 トウキョウソナタ

黒沢清の映画は、大体役所広司が人間を飛び越えた存在になって終わります。
でも役所広司が主人公では無い場合、よりその時代の空気を切り取った
作品になっていると思います。

過去、「回路」の絶望的なラストで「なんだか明るい未来が見えてきた。。。」と
主人公につぶやかせ、次の作品で「アカルイミライ」を撮りました。
今回「叫」で役所広司に無人となった東京を歩かせた次の作品が、
この「トウキョウソナタ」です。

現実は、どんどんとひどい方向に向かっているかもしれません。
ですが、少し目を向ける所を変えると、ささやかだけど美しい希望がある、
という事を、若干の諦観も交えながら伝えているように思います。


第4位 サマーウォーズ

これは面白かった。設定は難しいけど、そういうことは気にしなくていいんだ!
という気持ちになれば、誰もが心から楽しめる映画に仕上がっていると思います。
高校生の夏に観ていたら、さらにドキドキしたと思う。

こういうあまりイケてない主人公が、
最後に頑張る映画を観ると泣けてしまいます。
最後の「暗算っ…!」というセリフで泣けた、と身の回りの人に
言ったのですが、誰も分かってくれませんでした。。。


第3位 チョコレートファイター

そこら辺の中途半端なアクション映画は、このようなタイの映画に
平伏してもらいたい。

ジャッキーチェンジェットリーにキレが無くなった今、
香港で期待できるのはドニーイェンだけです。
しかしドニーイェンは日本での知名度が無いため、
凄い作品が日本で観れません。残念。

この映画の凄さは予告編を観るだけで伝わると思います。
来年には「マッハ!!!2」が公開されるので、楽しみ。


第2位 グラントリノ

単純な僕は、この映画を観てクリントイーストウッドのような
年のとり方をしたいと思いました。
もはやクリントイーストウッドくらいになると、
銃を持っていなくとも、手を銃の形にするだけでそこら辺の
チンピラは脅せます。超カッコイイ。渋い。

そしてストーリーはチェンジリングに続き、重いです。
でもこっちの方が希望があります。
最後のシーンのイーストウッドはキリストに見えます。
今だからこそ、テロのような暴力に対してどうあるべきかを
無形の銃で付き付けられるヘビーな映画です。


第1位 エヴァンゲリオン

映画館で2回観てしまいました。。。
やはり世代なので。

テレビシリーズを観ていたので、「そんな展開になるのか!」と
ぶっ飛びました。
単なる焼き直しでなくて良かった。
まさかエヴァンゲリオンを観て泣くとは思っていなかった。
特に男の子は泣ける話だと思います。
そして今度こそちゃんと完結させて欲しいです。


というような感じです。あー疲れた。第8位くらいで挫折しそうになりました。
この年末年始にイングロリアスバスターズとワンピースを観に行きたいと思います。