ソラトネのジャケット完成
ヤングタンのベースのタカノです。
ヤングタンの2ndアルバム、ソラトネのジャケットが完成しました。おめでとうございます!そのジャケットの一部は、レーベルのオニマガ社長のブログでご覧いただけます。
それで、オニマガ社長が
そしてヤングタンはこれでひとつ課題が減ったので、 明日からはブログにでもこのアルバムにかける熱い思いを 切々と書き綴ってもらいたいもんです。 音楽なんだからまずは聴いてくれ、なんていうのを 言っていいのは奥田民生だけだぜ。
なんて事を仰っており、全くその通りでございますので、私も思う所を少しずつ書き綴っていきたいであります。
一発録りについて
今回のソラトネは、一発録りで録音しました。
一般的にレコーディングとは、ドラムパートを録り、そのドラムパートを聴きながらベースパートを録り、その上にギター、ボーカル、と楽器パートを一つずつ重ねて録ります。
最初のドラム録音時には、クリックと言われるメトロノームのような一定のテンポを刻んでくれる音を聴きながら録っていきます。
そうすることで、下記のようなメリットが生まれます。
- 安定したテンポになる
- どんなに間違っても時間が許す限り録音しなおせば良いので、各パートで上手な演奏になる
- 音を重ねられるので、普段メンバーが演奏時に出している音だけでない音を加えられる。例えばギターを何本も重ねて厚みを出す、普段の演奏に無いキーボードを加えるなど
一発録りって、これらのメリットがありません。
「じゃあダメじゃん!クオリティ低いじゃん!」ということに思われてしまいますが、そうではありません。
一発録りは普段のバンドの演奏をそのまま録音するので、下記のメリットがあるのです。
- 安定したテンポにならない
- 今回、ソラトネでは「この箇所はテンポを遅く、後半に向けてテンポを少し早く」といった曲なんかがあります。その曲の世界を表現するときに、時として安定したテンポで、というのが邪魔になります。
- 誰かが間違えると、最初から全部やり直しなので、間違いがあっても緊張感のある演奏になる
- そして何といっても、誰かがカッコよい演奏をしていると、他のメンバーの演奏のテンションも高くなる、という単純おバカな現象が生まれ、カッコたがりな方はこれをバンドマジックと呼びやがります
こういった一発録りをしているバンドは、ブランキー、ミッシェル、他アジカンが「サーフブンガクカマクラ」というアルバムでその方式を録ったそうです。他にも、最近のバンドものを聴いていると、一発録りっぽい音はかなり増えてきている気がします。
あとは、昔のビートルズなども一発録りで、これは機材の関係だったりします。
ただ、ヤングタンというのはグッドメロディなバンドだ、と言われる事が多くいです。そうした「良い歌のメロディを聴きたい」というバンドだと、実は安定した演奏の方が良いテイクになるケースが多いのが事実です。
さらに、一発録りにこだわっても、実は聴いている人には一発録りかどうかは良く分かりません。
それでも今回、わざわざ一発録りという方法を選んだのは、今のヤングタンのバンド感、勢い、空気感というものをパッケージしたかったからです。
それが正解かどうかは、皆さんに聞いて判断していただければ、と思います。
まあ、演奏だけ一発録り、ボーカルやコーラスは別テイクですが。
ただ、音楽の不思議な所で、しっかりとレコーディングしたテイクよりも、リラックスして録ったデモ音源の方が雰囲気がよく、そっちで発売してみたらそっちがヒットしてしまった、という事がままあります。
だから、何が正解かは分からないんですね。。。
実は、僕はソラトネのテイクは大好きですが、聴く人側から考えた時に、今回のやり方が正解なのか?というのはいまだに悩んでます。
そんなもん余裕で10年くらい悩むぜ!
まあ、3枚目のアルバムはさらに良くなります!というかまだ2枚目のソラトネが発売されてないんだけど。
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